高齢化が進む日本では、介護に携わるの職員たちは非常に貴重な存在だ。実際、介護施設は数多くあり、その種類も多種多様である。利用者の要介護度などに合わせて、施設ごとに異なる様々なサービスを用意している。施設によって実施されるサービスは各々異なるが、高齢者を相手にするという意味ではすべて同様であり、介護スタッフが仕事をスムーズに行うために気を付けるべきポイントは似通っている。
介護施設で働く介護スタッフが行う仕事は、利用者の介助や支援をはじめ、施設運営のための業務などが主なものとなる。これらの仕事は、基本的に介護スタッフのペースで行うことができるとは限らない。おおよその場合は、介護施設の利用者をベースにして行うものだ。
例えば、入浴の介助にしても、入浴を嫌がる利用者を無理に入浴させることはできない。入浴をスムーズに行うためには、利用者が快く介助を受けることができるように誘導することが重要となってくる。誘導するためには、利用者に対するこまめな声掛けが必要だ。
入浴をする際は、はじめから利用者に「入浴をしましょう」と声を掛けるのではなく、湯気の立った風呂場まで来てもらい、それが当然のように「お風呂入っていないから入ってみましょうか」といったように、入浴したいという気分にさせるのが大事になってくる。入浴を断られた場合は、無理に浴室に入ることを強いるのではなく、体を拭く清拭だけさせてもらえるように声掛けすると良いだろう。
このように、介護の現場では淡々と業務を遂行するのではなく、利用者の気持ちを第一に考えて、その都度対策を講じていくことが求められる。